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2018年10月18日木曜日

不動産譲渡の方法のひとつ

(Revocable) Transfer on Death Deed


これは、生存中にこの手続きをすれば、死亡時の不動産譲渡の際 簡単にかつ迅速に名義を指定した人に移すことができるというものです。

遺産の相続には、通常 裁判所の監視下での遺産分配手続き【プロベート】が必要になりますが、これはその【プロベート】を回避することもできます。

プロベート】については、プロベート(Probate)検認裁判の記事へ。

私は最近ある人から教えてもらうまで、このことは知りませんでした。
実際、私が住んでいるカリフォルニア州では、2016年1月1日から施行されました。カリフォルニア州では、Revocable Transfer on Death Deedという名称のようですが、通常Transfer on Death Deedと呼ばれているようです。

以下の州は、Transfer on Death Deedがある州です。各州により、名称・内容・書式も多少違うと思います。

アラスカ州・アリゾナ州・アーカンソー州・カリフォルニア州・コロラド州・ハワイ州・イリノイ州・インディアナ州・カンザス州・ミネソタ州・ミズーリ州・モンタナ州・ネブラスカ州・ネバダ州・ニューメキシコ州・ノースダコタ州・オハイオ州・オクラホマ州・オレゴン州・サウスダコタ州・テキサス州・バージニア州・ワシントン州・ウエストバージニア州・ウィスコンシン州・ワイオミング州・ワシントンD.C.。

他、フロリダ州とミシガン州には、このRevocable Transfer on Death Deedに似たような制度があるようで、Enhanced Life Estate Deedというようです。

リビングトラスト(生前信託)を作成している人はいいですが、これから作成しようとしている人は、こんなものもあるという情報です。しかし、これは 戸建て住宅やコンドミニアムなどの不動産だけが対象です。

州により州法で定められた書式があったり、不動産があるそのCountyにもよるかもしれないので、その書式に従うことが重要になります。

リビングトラスト作成よりも低価格で、しかも通常 数ページの簡潔な書式でできているようです。そこで、Beneficiary(受益者)を指定します。

特定の書類に記入後、署名・日付を記入し公証人(Notary Public)の承認を得ます。そして、署名した日から60日以内に不動産があるCountyのオフィスにファイルする必要があります。その時、諸手数料を支払います。

このTransfer on Death Deedは、不動産所有者が亡くなるまで 効力が発効されません。

また、不動産所有者が生存している間は、途中で変更や取り消しが可能で、不動産の所有権は所有者だけが維持することができます。取り消す場合、たとえばカリフォルニア州では取り消しのための特定の書類が定められています。

不動産所有者が亡くなったあと、このTransfer on Death DeedにあるBeneficiary(受益者)は 不動産所有者の死亡証明書を不動産のあるCountyにファイルするだけで、新しい所有者になります。

通常 夫婦でジョイントの不動産を所有している場合、配偶者が亡くなったあとは自動的に残された配偶者が所有者になるので このTransfer on Death Deedは必要ないと思いますが、そのあと自分一人が所有者になった時に、必要になるかもしれませんね。

このように、これは夫婦以外の人が対象になっていると思います。
たとえば、独身者が兄弟や姪や甥のために、離婚後 子供たちのために、というケースで用いられるのでしょうか?

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