2018年7月2日月曜日

401(K)とIRAとRoth IRAの使い方

401(K)とIRAとRoth IRAの基本的な違い 3


今回は、これら一生懸命積み立てている リタイアメント資金の使い方とかを考えてみたいと思います。もちろん、各自それぞれ状況が違うので、基本的なことだけになってしまいますが、、。

最低引き出し額(Required Minimum Distributions)

これは、401(K)とIRA対象のIRSの規則で、70歳6ヶ月以上になると 毎年決められた額を引き出さないとペナルティーが課せられるというものです。

これは言い換えれば、70歳6ヶ月になるまで そしてそれ以降も401(K)とIRAから引き出さなくても生活できる人だけ心配しなくてはいけないことですよね?
たとえば、このリタイアメント資金の他からも収入が入る人とか 資産がある人ですね。

ごくごく一般市民の私には、この心配はないと思います。
老齢年金(Retirement Benefits)満額受給の資格ができる67歳では、多くの人がリタイア生活に入っていると思います。老齢年金だけの収入では生活できないので、これらのリタイアメント資金から定期的に引き出して生活するようになるでしょう。

これらをリタイアメント資金として考える場合は、

IRAに積み立てた方がいい場合

労働収入がある積み立て時は、それなりの所得があるわけで所得税率も高いわけです。
それが、所得税控除のおかげで、リタイア時の所得が低い時に所得税が課せられるので、所得税率は低くなります。
このケースだと、401(K)とIRAの積み立て時に節約できる税金の方が、Roth IRAの引き出し時に節約できる税金より多くなるでしょう。

Roth IRAに積み立てた方がいい場合

上記の逆のケースです。
労働収入が諸事情で少ない時は、その時点での所得税率も低くなります。しかし、リタイア時にかかる所得税率が高くなるかもしれません。
このケースだと、Roth IRAの引き出し時に節約できる税金の方が、401(K)とIRAの積み立て時に節約できる税金より多くなるでしょう。

また、これらを遺産税対策としても考える場合は、

Roth IRAは、いわゆる富裕層(ふゆうそう)の人には利用価値があると思います。
70歳6ヶ月以上になっても引き出さなくてもいいし、生涯非課税のままそのままにしておくこともできます。
所得税を積み立て時に納めているので、本人が亡くなった場合、Beneficiary(受取人)が引き出しする時には 税金を納める必要はありません。彼らに、非課税で使えるお金を残してあげることができるというわけです。

リタイアメントのことを考える時は、どのようにしてリタイアメント資金を貯めていくかが大事ですが、リタイアが視野に入ってくると リタイア生活をどのような資金のやりくりでやっていくかが大事になってきますよね。

次回は、これらリタイアメント資金の引き出し方について。