税制改正法による庶民への影響 1
2017年12月に成立した、このアメリカ税制改正法【Tax Cuts and Jobs Act(TCJA)】は、今年2018年から施行されることになりました。
そこで 今さらですが、まとめてみようと思います。
そこで 今さらですが、まとめてみようと思います。
この税制改革は、1986年以来 約30年ぶりの大改革だと言われています。
2018年から施行されていますが、実際 影響を実感するのは、2019年に入ってからする『2018年度のタックスリターン』を申請する時だと思います。
今回は、変更項目がたくさんある中から、私たち庶民が影響を受けるであろうと思われる項目だけにしますね。
また、個人所得税についての項目は、現状では 2025年までは執行されるようですが、永久的ではないようです。2025年以降は、どうなるのでしょうか?
☆ではまず、所得税の税率が 引き下げられました。
現在7段階に分かれている段階はそのままで、税率と段階ごとの所得ブラケットが変わりました。
【個人】では、以前は
10% $0~$9,525
15% $9,525~$38,700
25% $38,700~$93,700
28% $93,700~$195,450
33% $195,450~$424,950
35% $424,950~$426,700
39.6% $426,700以上
⇩
10% $0~$9,525
12% $9,525~$38,700
22% $38,700~$82,500
24% $82,500~$157,500
32% $157,500~$200,000
35% $200,000~$500,000
37% $500,000以上
【夫婦(ジョイントファイル)】では、以前は
10% $0~$19,050
15% $19,050~$77,400
25% $77,400~$156,150
28% $156,150~$237,950
33% $237,950~$424,950
35% $424,950~$480,050
39.6% $480,050以上
⇩
10% $0~$19,050
12% $19,050~$77,400
22% $77,400~$165,000
24% $165,000~$315,000
32% $315,000~$400,000
35% $400,000~$600,000
37% $600,000以上
に、変わりました。改正前の最高税率は39.6%でした。「高所得の人たちは喜んでいるでしょうね~。」と 庶民の私は思ってしまいます。。。
☆次に、Deduction(控除)は、Itemized Deductions(項目別控除) か Standard Deduction(標準控除)がありますが、Standard Deduction(標準控除)の額が 引き上げられました。
【個人】では、以前は$6,350 ⇨ $12,000。
【夫婦(ジョイントファイル)】では、以前は12,700 ⇨ $24,000。
約70%の家族では、Standard Deduction(標準控除)を選んでいるようです。
☆次に、Exemptions(免除)が 廃止になりました。
一人あたり$4,050の基礎免除額を、納税者が自分を含めて扶養家族の人数分 所得から差し引くことができていましたが、廃止になりました。大家族には影響が出ると思います。
今までのところ、Standard Deduction(標準控除)の額は引き上げられましたが、Exemptions(免除)が廃止になってしまったということですね。
まだまだいろいろ出てきそうなので、この続きは 次回に。
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