2018年11月28日水曜日

メディケアとメディケイドの違い

メディケイド(Medicaid)は低所得者対象


今回は、メディケア(Medicare)とメディケイド(Medicaid)について。

メディケアは 65歳になると半強制的に加入することになる医療保険制度に対して、メディケイドは 制限があり基本低所得者のみが加入できる医療扶助制度ということになると思います。

ほんとうはもっと複雑だと思いますが、このように全く違う制度です。

メディケアについては以前ブログにしましたので、興味のある人は 下の関連記事からどうぞ。

メディケア(Medicare)

連邦政府が運営する 通常65歳以上の高齢者を対象にした医療保険制度です。
ソーシャルセキュリティーのメディケアを10年以上納めた人が対象者になりますが、基本65歳になるとほとんどの人が加入することになります。

メディケアの場合、誰でも65歳にならないと資格がないので、もしソーシャルセキュリティーのメディケアを納めていない配偶者や元配偶者が65歳未満の時は、その配偶者や元配偶者は65歳になるまで待つ必要があるようです。

たとえば、夫が65歳でメディケアに加入します。妻はその時63歳。妻は2年待つことになり 65歳の時にメディケアに加入することになります。

個人の医療費にかかる費用を援助をしてくれるものですが、長期にわたる介護の費用は限定されていてほとんど保障されないようです。医療保険制度であって、介護保険ではないということです。

高度看護施設(Skilled Nursing Facility)に入院した場合、入院後101日からは全額自己負担になるようです。

メディケイド(Medicaid)】

連邦政府からの補助金も受け 州政府が運営する、年齢関係なく主に低所得者を対象にした医療扶助制度です。

このメディケイドは、最初 母子家庭を救済する目的でできた制度でしたが、その後障害者や低所得者など年齢に関係なく 受給資格に満たした人は対象になるようになりました。

メディケイドは、メディケアよりも幅広い保障をするようです。

州政府が運営するので、州により名称・受給資格(所得額等)・保障内容などが異なります。ちなみに、カリフォルニア州では、Medi-Calと言います。

さきほどの高度看護施設(Skilled Nursing Facility)の入所者は、長期になると最終的には自己資産を使い果たすかたちになり、メディケイドの対象者になる人も実際いるようです。

こちらが政府のサイト https://www.medicaid.gov です。

ちなみに、2017年12月に成立した アメリカ税制改正法【Tax Cuts and Jobs Act(TCJA)】により、2019年から医療保険制度(通称オバマケア)の加入義務が廃止になり、未加入者へのペナルティーがなくなります。

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