2018年10月31日水曜日

リバースモーゲージで老後資金捻出

リタイアメント資金を作る方法のひとつ


リバースモーゲージ(Reverse Mortgage)って聞いたことありますか?

持ち家がある人は 聞いたことある人いると思いますが、簡単に言うと 高齢者が自宅を担保にして、金融機関から一時的または定期的に融資を受けることができるという制度です。

もしもリタイアメント資金が必要になった時、最終的な資金捻出のひとつにこんなやり方もあるということですね。

1988年に、モーゲージの保証を各金融機関に与えるよう立法化され、翌年からその制度のリバースモーゲージが行われるようになりました。

リバースモーゲージの中でも最も一般的なタイプは、Department of Housing and Urban Development (HUD)住宅都市開発省のFederal Housing Administration (FHA)アメリカ連邦住宅局が監督及び保証する Home Equity Conversion Mortgage (HECM)です。

政府公認の金融機関からの融資になり、受け取る融資の使い道は問われません。ちなみに、2018年度の最高借り入れ限度額は $679,650です。

借り入れ額は、申請者の年齢・家の評価額・金利等により決まります。

条件は、

*62歳以上であること。(夫婦の場合、2人とも62歳以上。)
*担保になる物件が自宅として住んでいること。
*エクイティー[Equity](評価額から負債を引いた額)が十分あること。
*HECMカウンセラーの承認を得ること。

受け取り方法は、

*一括での受け取り
*毎月一定額の受け取り
*不定期に融資額内の受け取り などがあります。

月々での受け取りにした場合、自宅として住んでいる限り受け取りが可能になるようです。

担保にしている自宅に住んでいる限り、ローンの返済は不要です。

基本、申請者が亡くなった際・売却の際・転居の際は、担保物件を処分して借入金を一括で返済するというものですが、融資の返済をすることができれば売却処分をする必要はないようです。

夫婦共に62歳以上で共同申請者の場合、万が一配偶者が亡くなっても または養護施設に移っても、残された配偶者はそのままその自宅に住み続けることができます。

ただ、このリバースモーゲージを申請するときにかかる諸費用は、高額になるとのことです。
モーゲージ保険(評価額の2%)・不動産鑑定料・エスクロー(Escrow)費用、他手数料等で評価額の4%以上にはなるようです。

また 2009年からは、Federal Housing Administration (FHA)アメリカ連邦住宅局は、新たに 家を購入のためのリバースモーゲージ(Purchase Program)も行うようになりました。

これは、手持ち資金(頭金)とリバースモーゲージからの融資額と合わせて 自宅を購入する62歳以上の人が適用できるというもので、月々のローンの支払いはありません。

条件等は、通常のリバースモーゲージと同じです。今現在住んでいる家が 夫婦2人だけになり大きすぎて、小さな家を購入する人向けでしょうか?

興味のある人は、こちらが政府のサイトになります。