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2018年10月31日水曜日

リバースモーゲージで老後資金捻出

リタイアメント資金を作る方法のひとつ


リバースモーゲージ(Reverse Mortgage)って聞いたことありますか?

持ち家がある人は 聞いたことある人いると思いますが、簡単に言うと 高齢者が自宅を担保にして、金融機関から一時的または定期的に融資を受けることができるという制度です。

もしもリタイアメント資金が必要になった時、最終的な資金捻出のひとつにこんなやり方もあるということですね。

1988年に、モーゲージの保証を各金融機関に与えるよう立法化され、翌年からその制度のリバースモーゲージが行われるようになりました。

リバースモーゲージの中でも最も一般的なタイプは、Department of Housing and Urban Development (HUD)住宅都市開発省のFederal Housing Administration (FHA)アメリカ連邦住宅局が監督及び保証する Home Equity Conversion Mortgage (HECM)です。

政府公認の金融機関からの融資になり、受け取る融資の使い道は問われません。ちなみに、2018年度の最高借り入れ限度額は $679,650です。

借り入れ額は、申請者の年齢・家の評価額・金利等により決まります。

条件は、

*62歳以上であること。(夫婦の場合、2人とも62歳以上。)
*担保になる物件が自宅として住んでいること。
*エクイティー[Equity](評価額から負債を引いた額)が十分あること。
*HECMカウンセラーの承認を得ること。

受け取り方法は、

*一括での受け取り
*毎月一定額の受け取り
*不定期に融資額内の受け取り などがあります。

月々での受け取りにした場合、自宅として住んでいる限り受け取りが可能になるようです。

担保にしている自宅に住んでいる限り、ローンの返済は不要です。

基本、申請者が亡くなった際・売却の際・転居の際は、担保物件を処分して借入金を一括で返済するというものですが、融資の返済をすることができれば売却処分をする必要はないようです。

夫婦共に62歳以上で共同申請者の場合、万が一配偶者が亡くなっても または養護施設に移っても、残された配偶者はそのままその自宅に住み続けることができます。

ただ、このリバースモーゲージを申請するときにかかる諸費用は、高額になるとのことです。
モーゲージ保険(評価額の2%)・不動産鑑定料・エスクロー(Escrow)費用、他手数料等で評価額の4%以上にはなるようです。

また 2009年からは、Federal Housing Administration (FHA)アメリカ連邦住宅局は、新たに 家を購入のためのリバースモーゲージ(Purchase Program)も行うようになりました。

これは、手持ち資金(頭金)とリバースモーゲージからの融資額と合わせて 自宅を購入する62歳以上の人が適用できるというもので、月々のローンの支払いはありません。

条件等は、通常のリバースモーゲージと同じです。今現在住んでいる家が 夫婦2人だけになり大きすぎて、小さな家を購入する人向けでしょうか?

興味のある人は、こちらが政府のサイトになります。

2018年10月29日月曜日

Certificate of Deposit(CD)の利子

新規顧客向けのプロモーションはお勧め


みなさんは、賢くお金を増やしていることでしょうね。

401(K)やIRA・Roth IRAに上限まで入れて、他にも長期的な貯蓄にまわしている人たくさんいると思います。

2008年に起きた金融危機以前には、銀行のCertificate of Deposit(CD)の利子も5%前後あった時もあったのに、今ではあってないようなものになってしまいましたよね。

大手銀行のSavingsやCertificate of Deposit(CD)の口座にお金を預けていても、何年経ってもほとんど増えません。

ちなみに、大手のBank of Americaの1年のCDの利子が0.07%というのをWebsiteで見ましたが、ため息が出ますね。$10,000預けても1年後に$7だけの利子が付いてくるってことですよね?

ここからの話は、最近実際に私がしたことです。

たまーに、スーパーマーケットのセールのチラシなどのジャンクメールに混ざって、銀行のプロモーションのチラシが入ってきませんか?

大手の銀行ではなくCHASEやHSBCなどですが、新規顧客向けのプロモーションで期限があり、最低限の預け入れ額と預け入れの期間が設定されています。

私が見つけたのは、HSBCのプロモーションで Checkingの口座を開設し、$10,000を半年預けると $400もらえるというものでした。

その時私は、半年預けて$400もらったら口座を閉めようと思って、近くの支店に そのプロモーションのチラシを持って行きました。

そうしたら担当の人が

「半年のCheckingは利子が付かないから、もう半年延ばして1年のCertificate of Deposit(CD)を$10,000で開設したらどうでしょう?

それには、Checkingの口座も最低預け入れ額の$50で開設していただきますが、そうすれば Certificate of Deposit(CD)の利子が2.2%付くので、1年後にはプロモーションの$400とCertificate of Deposit(CD)の利子$220 合計$620になります。」

と言われて 迷わずそうしました。

もし、2年のCertificate of Deposit(CD)にしたら2.5%だったと思います。

私はてっきりCheckingの口座を開設する他にチョイスがないと思っていたので、このオファーは有難かったです。半年・1年なんてあっという間に経ってしまいます。

なんだかんだで手続きに45分ほどかかりましたが、お得感はあります。1年後この口座は閉めることになると思いますが、その頃 他でまたこのようなプロモーションがあることを期待したいと思います。

時々、いろいろと新規顧客向けにプロモーションってありますよね。

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2018年8月30日木曜日

国際結婚・日本人同士の夫婦の財産管理

夫婦2人で財産管理できてますか?


アメリカでは、日常の買い物等 支払いはクレジットカードが主流なので、クレジットカード会社からの請求書を見れば、1ヶ月や1年などの出費が把握しやすいと思います。

共働きの場合、夫婦として 生活費をどのように出しあうか 貯蓄をどのように増やしていくか、または個人として 決めていると思います。

【貯蓄について】

貯蓄のための銀行口座。SavingsやCD(Certificate of Deposit)など。
投資のためいくつか株を所有している。
少数派だと思いますが、ペンションをもらっている(もらう予定)。
リタイアメント資金の口座。401(K)・IRA・Roth IRA・アニュイティー(Annuity)など。
これらの口座も転職とかで一つ以上持っている人もいるでしょう。

たとえば、401(K)同士 または401(K)とIRAは、Rolloverにより一つにまとめることができます。(401(K)・IRAと、Roth IRAとは 課税扱いが異なるので、お互いのRolloverは通常できません。)

口座数は少ない方が、管理しやすいと思います。
ただ、Rolloverの手数料を取るところもあるので、事前に確認してください。

ちなみに 私は今年 401(K)とIRAを、他のIRAにRolloverして一つにしました。
私の場合は、まず401(K)のFidelityとIRAの某会社に電話して、Rolloverをしたいことを告げました。

401(K)のFidelityの手続きは簡単で、本人(夫がほとんど対応してくれましたが)が電話して新しいIRAの情報を伝えたので、その時にRolloverの処理をしてくれました。数日後、登録してあった電話番号に本人確認のために電話がかかってきたと思います。その後、1週間ほどで私宛てに小切手が送られてきました。

IRAの某会社の手続きは少し面倒で、その会社側のリクエスト用紙がEメールで送られてきました。その用紙に記入して Eメールで送り返してから、1週間ほどで私宛に小切手が送られてきました。この会社は少額ですが、手数料を取りましたね。

この両方の会社に、新しいIRAに直接送ってもらえるDirect Rolloverができるか聞いたのですが、できないとのことで、このような手続きになりました。

この2つの小切手を受け取ったあとすぐ、新しいIRAに小切手を郵送しました。

さて、みなさん。

どこの金融機関にどんな口座を持っているか把握してますか?
すべてをお互いがアクセスできるようになってますか?
パスワード知ってますか?
暗証番号(PIN)Personal Identification Number知ってますか?
契約書や証書、タックスリターン控え等の保管場所わかってますか?

こういうことは、もしもの時のことを考えて、時間のある時にすべてを整理することも大事かなと思います。

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アメリカ在住夫婦のお金の管理は誰?

2018年8月29日水曜日

アメリカ在住夫婦のお金の管理は誰?

国際結婚・日本人同士、お金の管理 ご主人ですか?


こればかりは、夫婦によって違うと思いますが、ご主人がお金の管理をしている夫婦って多いのでしょうか?

アメリカ人同士の夫婦で、タックスリターンもご主人がしてくれる場合、ご主人の正確な年収を知らない奥さんもいると聞いたことがあります。

私のように昭和の日本で育った人には、母親がお金の管理をしていたことが多かったと思います。うちの両親は共働きでしたが、女性がお金の管理をすることが普通だと思っていました。

でも ここアメリカでは『常識』とか『普通』とかって通用しないですよね?

アメリカ人同士の夫婦でも いろいろなパターンがあるだろうし、国際結婚・日本人同士の夫婦、ほんとにいろいろです。

「国際結婚の夫婦は、これこれ。」と決めつけたような言い方をする人もいるようですが、私はほんとうにいろいろな夫婦がいると思っています。

奥さんに仕事をしてほしいと望むご主人もいるし、奥さん本人が仕事をしたくてしている場合もあるし、ご主人の希望で ご主人一人の収入で生活している夫婦もいます。

夫婦共働きか そうでないかによりますが、夫婦が持っている銀行口座には 次の種類がありますよね。

・1つのジョイントアカウントしか持っていない夫婦。
・夫婦それぞれのアカウントしか持っていない夫婦。
・夫婦それぞれのアカウントとジョイントアカウントを持っている夫婦。
・夫婦それぞれのアカウントがジョイントアカウントにもなっている夫婦。

私が思うに、アメリカ人のなかには
『自分で稼いだお金は、まず自分のもの。それから、夫婦・家族のものでもある。』という考え方をする人がいるように思います。

私は、誰がお金を管理しようが、誰がどのように生活費を払おうが、お互いが納得していて、それがベストだと2人が思うのなら、どんなやり方でもいいと思います。

お互いが納得してというのが、前提になりますよね。
どちらか一方が納得していない場合、うまくいかないと思うからです。

私は、結婚後少しづつ仕事を始めたので、自分名義の銀行アカウントを作りました。最初の結婚では 別財布で、生活費はお互いが出し合うというかたちでした。お金の管理は 私がしていましたね。遠い昔の話です。。。

今の夫は、お金のことについては堅実家なので、彼が管理してます。他のことについては無頓着なのに・・・。(苦笑)

また、私たちはそれぞれアカウントを持っていて、私は生活費の一部を出すといったところです。彼には感謝しています。

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2018年8月11日土曜日

アメリカの個人年金保険アニュイティー

アニュイティー(Annuity)個人年金保険の概要


アニュイティー(Annuity)って、聞いたことありますか?

[個人年金保険]と言われていて、契約により ある一定期間・一定の間隔で継続して支払われる個人年金で、保険会社から購入するのが一般的です。

リタイアメント資金の運用方法の中でも、『元本を超えても契約者が亡くなるまで、一生涯年金が受け取れる唯一の方法』 だと言われています。

契約時に入れる資金は、[課税後所得]ということで税金控除はありませんが、運用利回りは 受け取る時まで課税されません。

リタイアメント資金のための年金扱いになるので、59歳6ヶ月前に引き出すとペナルティがかかります。また、契約を早期解約(たとえば 7年で)すると保険会社のキャンセル料がかかります。

受け取り開始時期

Immediate Annuity
リタイアメントのために投資してきた資金で一括購入し、リタイア後すぐに月々定額を受け取るタイプ。
Deferred Annuity
リタイアメント資金を長年かけて積み立て運用し増やし、そのあと受け取りが始まるタイプ。

運用方法

Fixed Annuity
契約時に定められた支給額を受け取るタイプ。
Variable Annuity
投資パフォーマンスに応じて支給額が決まるタイプ。
Index Annuity
元本保証の利率が株価指数の実績によって変動するタイプ。

受け取り方法

一定期間受け取り
その一定期間内に契約者が亡くなった場合、残りの期間は受取人(Beneficiary)が受け取ります。
生涯受け取り
契約者が生きている限り、受け取りが続きます。
一定期間の保証付き 生涯受け取り
一定期間の受け取り保証がついた 生涯受け取りが続きます。

積立金の受け取りは、一括受け取りか分割受け取りかが選べます。

アニュイティーは比較的高い手数料がかかるということでも知られているので、このアニュイティーを始める人は次のような人が多いかもしれません。

401(K)やIRAなどの税優遇のリタイアメント資金口座に限度額いっぱい投資していて、それでもまだ投資できる余分な資金がある人。
資金を運用したいが、元本が減るリスクを負いたくない人。
ソーシャルセキュリティーの老齢年金の他にも、月々定期的にもらえる年金が欲しい人。

アニュイティーは 長期契約の個人年金なので、自分のニーズに合ったプランを選ぶことはとても大事です。良質な商品・プランを選ぶことで、自分のリタイア後を長い間守ってくれる個人年金ということになります。

今回は、ただこういうものもあるということで 紹介しました。

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2018年7月3日火曜日

401(K)とIRAとRoth IRAの引き出し方

401(K)とIRAとRoth IRAの基本的な違い 4


401(K)とIRAとRoth IRAの引き出し方

59歳6ヶ月から引き出せる これらリタイアメント資金ですが、引き出す時 401(K)とIRAには『収入』としての所得税がかかります。

Roth IRAは、引き出す時 所得税がかかりません。

また、連邦所得税だけではなく、州の所得税も考えたほうがいいです。

考えた方がいいというのは、リタイア生活を 今住んでいる州以外に引っ越すことを考えている人たちにです。

たとえば、今 所得税が高い州に住んでいます。リタイア後に、所得税がない州に引っ越します。このケースは、401(K)とIRAを引き出す時には 州の所得税がないので 多少のお得感がありますよね。

上記の逆のケース、今 所得税がない州に住んでいます。リタイア後に、所得税が高い州に引っ越します。このケースは、Roth IRAを引き出す時には 州の高い所得税を支払わなくてもいいので 多少のお得感がありますよね。

老齢年金(Retirement Benefits)を受給後

この『収入』が多いと、老齢年金への課税が多くなってしまったりします。

ではここで、例をあげます。

A夫妻は、ある1年を 老齢年金$22,000・労働収入$12,000・利子と配当金$4,000・401(K)から$10,000引き出して生活しました。連邦所得税申告時(Federal Income Tax Return)をジョイントでファイルします。

老齢年金額の半分($11,000)+他収入($26,000)=$37,000の合算収入になります。

合算収入の合計が、定められた上限を超えているので、老齢年金 $22,000の50%に所得税がかかります。
この場合、所得税を25%だとしたら $22,000X0.50X0.25=$2,750が、老齢年金にかかる所得税になり納めなければいけなくなります。

この合算収入の合計が、$32,000以下の場合は老齢年金に所得税がかかりません。

また、$44,000以上の場合は老齢年金 $22,000の85%に所得税がかかります。
この場合、所得税を25%だとしたら $22,000X0.85X0.25=$4,675が、老齢年金にかかる所得税になり納めなければいけなくなります。

そこで、

たとえば、401(K)から$4,000引き出して、Roth IRAから$6,000引き出したとします。(収入としては同じ額の$10,000になります。)
Roth IRAは、引き出す時 非課税なので、定められた上限以下になり老齢年金に所得税がかからなくなります。

特に、リタイア後にかかる税金をいかに少なく抑えるか、合算収入のことを頭に入れ それぞれのリタイアメント資金の引き出す時のタイミングや金額をどううまくやりくりするかということですね。

いろんなことを考えなくてはいけなくなりそうですね。。。

2018年7月2日月曜日

401(K)とIRAとRoth IRAの使い方

401(K)とIRAとRoth IRAの基本的な違い 3


今回は、これら一生懸命積み立てている リタイアメント資金の使い方とかを考えてみたいと思います。もちろん、各自それぞれ状況が違うので、基本的なことだけになってしまいますが、、。

最低引き出し額(Required Minimum Distributions)

これは、401(K)とIRA対象のIRSの規則で、70歳6ヶ月以上になると 毎年決められた額を引き出さないとペナルティーが課せられるというものです。

これは言い換えれば、70歳6ヶ月になるまで そしてそれ以降も401(K)とIRAから引き出さなくても生活できる人だけ心配しなくてはいけないことですよね?
たとえば、このリタイアメント資金の他からも収入が入る人とか 資産がある人ですね。

ごくごく一般市民の私には、この心配はないと思います。
老齢年金(Retirement Benefits)満額受給の資格ができる67歳では、多くの人がリタイア生活に入っていると思います。老齢年金だけの収入では生活できないので、これらのリタイアメント資金から定期的に引き出して生活するようになるでしょう。

これらをリタイアメント資金として考える場合は、

IRAに積み立てた方がいい場合

労働収入がある積み立て時は、それなりの所得があるわけで所得税率も高いわけです。
それが、所得税控除のおかげで、リタイア時の所得が低い時に所得税が課せられるので、所得税率は低くなります。
このケースだと、401(K)とIRAの積み立て時に節約できる税金の方が、Roth IRAの引き出し時に節約できる税金より多くなるでしょう。

Roth IRAに積み立てた方がいい場合

上記の逆のケースです。
労働収入が諸事情で少ない時は、その時点での所得税率も低くなります。しかし、リタイア時にかかる所得税率が高くなるかもしれません。
このケースだと、Roth IRAの引き出し時に節約できる税金の方が、401(K)とIRAの積み立て時に節約できる税金より多くなるでしょう。

また、これらを遺産税対策としても考える場合は、

Roth IRAは、いわゆる富裕層(ふゆうそう)の人には利用価値があると思います。
70歳6ヶ月以上になっても引き出さなくてもいいし、生涯非課税のままそのままにしておくこともできます。
所得税を積み立て時に納めているので、本人が亡くなった場合、Beneficiary(受取人)が引き出しする時には 税金を納める必要はありません。彼らに、非課税で使えるお金を残してあげることができるというわけです。

リタイアメントのことを考える時は、どのようにしてリタイアメント資金を貯めていくかが大事ですが、リタイアが視野に入ってくると リタイア生活をどのような資金のやりくりでやっていくかが大事になってきますよね。

次回は、これらリタイアメント資金の引き出し方について。

2018年6月30日土曜日

IRAとRoth IRAとは?

401(K)とIRAとRoth IRAの基本的な違い 2


今回は、Traditional IRA(以下IRA)とRoth IRA

これらは、個人がする退職貯蓄制度ですが、違いがあります。

これらIRAは、401(K)より選択できる投資先が多種多様ですが、両方とも労働収入のある人でないとできません。

IRAとRoth IRAの1年での積み立て限度額は、2018年は 50歳未満 $5,500。50歳以上は、$1,000を追加することができます。なので、50歳以上は 合計$6,500まで積み立てすることができます。
(労働収入額がこれ以下だと、その金額までが積み立て可能額です。)

それぞれ足して限度額を積み立てることもできます。たとえば、IRAに$2,000・Roth IRAに$3,500積み立てることはできます。

また、401(K)とIRAやRoth IRAを積み立てすることもできます。しかし、いろいろな制限や収入の限度額などがあり高収入の人はできなかったりします。

IRAは、


積み立て時に所得税控除があり非課税(Tax Deferred)、引き出す時にその時点の所得税率によって元金・利回りに税金を納めます。(401(K)と同じですね。)

59歳6ヶ月以前に引き出すと、課税対象部分に10%のペナルティー(Early Distribution Penalty Tax)が課せられます。

70歳6ヶ月以降は積み立てできなくなります。
また、70歳6ヶ月以上になると、毎年決められた最低引き出し額(Required Minimum Distributions)を引き出さないとペナルティーが課せられます。

IRAの積み立て額は収入によって制限されません。しかし、高収入の人は、所得税控除がなくなったり 減額になったりする場合があります。

Roth IRA


積み立て時に所得税を納めます。そして、引き出す時は元金・利回りとも非課税になります。積み立て時に所得税を納めたら、その後は一切非課税ということです。

元金は 年齢にかかわらずいつでも非課税で引き出せますが、利回りは 59歳6ヶ月以前に引き出すと 10%のペナルティーが課せられます。

59歳6か月以降の引き出しは非課税ですが、この時積み立て期間が5年以上ということも必要条件になります。

70歳6ヶ月以降でも定められた労働収入額がある限り、積み立てを生涯続けることもできます。
また、70歳6ヶ月の時でも 最低引き出し額(Required Minimum Distributions)というものがありません。70歳6ヶ月で引き出さなくてもペナルティーがなく そのままにしておくこともできます。

Roth IRAに積み立てするのには所得限度額があり、高収入の人は積み立てすることができなかったり 減額になったりする場合があります。

また、非就労配偶者にも条件付きで Roth IRAで積み立てすることができます。(Spousal IRA Contribution)

老婆心ながら 結婚・離婚・再婚の際には、401(K)・IRA・Roth IRAともBeneficiary(受取人)をUpdateすることをお忘れなく。。。

次回は、これらリタイアメント資金の使い方について。

2018年6月29日金曜日

401(K)とは?

401(K)とIRAとRoth IRAの基本的な違い 1


私のように50代になると、これからどれを選ぶかというより リタイア生活する上でどのように運用していくかを考える時期かと思いますが、基本的な違いを簡単に整理してみます。

まず、今回は 401(K)

これは、多くの雇用主(会社)が提供・後援している退職貯蓄制度です。
ベネフィットの一つで 強制ではありませんが、この制度がある会社では ほとんどの従業員は参加していることでしょう。

各従業員が 与えられた選択枠の中から投資先を選ぶことにより、投資責任は従業員になります。多くの場合、いろいろな株式や債券に投資されると思いますが、この選択って大事ですよね。

いわゆる『おまかせコース』というのもあって、それはプロバイダーに投資先を選んでもらうことです。この場合、グラフで見るかぎり右上がり方がとても少ないですが、長期的に考えると堅実な運用をしてくれるということだと思います。

また、これは仕方のないことかもしれませんが、株式市場に動きがあると それに伴い増えるのはいいのですが、減額になることもあります。2008年にたくさんの人はこの経験をしたと思います・・・。

この401(K)への積み立て額は、給料から天引きされて引き出すまで非課税です。プロバイダーの自分の口座に積み立てられていきます。

1年での積み立て限度額があり、2018年は 労働者(従業員)が50歳未満は $18,500。ちなみに2017年は $18,000でした。
50歳以上は $6,000を追加することができます。なので、50歳以上の労働者(従業員)は合計 $24,500まで積み立てすることができます。

401(K)の1番の魅力は、雇用主(会社)のマッチングですよね?

このマッチングは雇用主(会社)によって額や%率が異なります。3%だったり6%だったり、もっと条件がいい会社もあることでしょう。

「少なくとも この会社のマッチングと同額を積み立てることはMUST!」
「若くても 401(K)がある会社に勤めたら、Maxを積み立てるようにして始めるのがいい。」と言われていますよね。

従業員は雇用主(会社)のマッチング以上の額を積み立てることもできます。

例:Aさんは年収が $50,000。雇用主(会社)のマッチングは 3%です。
Aさんは、年 $2,500(年収の5%) 401(K)に積み立てます。雇用主(会社)は、年 $1,500(マッチングの3%)をAさんの401(K)に援助してくれます。Aさんにとって、この$1,500はフリーマネーということになります。

401(K)は、もしその会社を去ることになったら、次の会社の401(K)にロールオーバーすることもできるし、IRAにロールオーバーすることもできます。

また、59歳6ヶ月以前に引き出すと 10%のペナルティー(Early Distribution Penalty Tax)が課せられます。

次回は、Traditional IRAとRoth IRAについて。

2018年6月10日日曜日

FBARとFATCAとは?

アメリカ国外に資産がある人、報告してますか?


FBAR

FBAR(Report of Foreign Bank and Financial Accounts)とは、外国銀行および金融口座の報告という意味で、義務付けられています。

アメリカ市民及びアメリカ居住者は、アメリカ国外の金融機関の口座残高に、その年のうち一瞬でも$10,000以上の残高がある場合、報告義務の対象になります。二つ以上の口座がある場合、一つの口座が$10,000未満でもすべての合計額が$10,000になれば報告義務の対象になります。$10,000以下なら報告する必要はありません。

報告時期は、連邦所得税申告(Federal Income Tax Return)の時期(通常4月15日)と同じになりますが、別途、財務省(Department of the Treasury)に報告しなければなりません。IRSではありません。
2013年から、FBARはFinCENのBSA E-Filing Systemを使ってオンラインで報告するようになりました。

ここで1番大事なことは、

この報告する口座残高などに課税はされません
このFBARとは、単に報告義務があるということです。

*ペナルティーについて。

この報告義務を知らずに報告しなかった場合、$10,000以下の罰金になることがあります。
意図的に報告しなかった場合、$100,000か口座残高の50%のうちどちらか多いほうの罰金になることがあります。

FATCA

FATCA(Foreign Account Tax Compliance Act)とは、外国口座税務コンプライアンス法です。アメリカの富裕層(ふゆうそう)居住者が海外口座を利用し税金を逃れることを防止するために、FBARよりあとに制定されました。
この法律に対する日本の金融機関の実務対応も、2014年から始まりました。
(今では、日本非居住者は新規に日本で銀行口座を開設できません。)

アメリカ市民及びアメリカ居住者は、アメリカ国外の金融機関の口座残高に、次の上限以上の金額がある場合、報告義務の対象になります。(このFATCA報告義務の対象になる人は、FBARの報告もお忘れなく。)

*個人で、前年度の最終日に$50,000以上あった、それとも前年度の最高残高が$75,000以上あった。
*ジョイントで、前年度の最終日に$100,000以上あった、それとも前年度の最高残高が$150,000以上あった。

報告時期は、連邦所得税申告(Federal Income Tax Return)の時(通常4月15日)、こちらはForm8939 (Statement of Specified Foreign Financial Assets)特定外国金融資産明細書を添付するかたちでIRSに提出する義務があります。

この報告する口座残高などに課税はされません
このFATCAとは、単に報告義務があるということです。

*ペナルティーについて。

報告しなかった場合、$10,000以下の罰金になることがあります。

なお、これらの報告する口座残高額ですが、為替レートを使って日本円からドルに換算した額になるので、換算額が上限額前後になりそうな時は注意してください。